2019年10月12日に台風19号「ハギビス」が関東に接近。この台風の大雨による影響で、埼玉県坂戸市の高麗川(こまがわ)が氾濫危険水位に達しました。また、東坂戸団地付近では浸水がおきました。
坂戸市は過去にも、台風によって河川の水位が上昇しました。下の写真は2017年10月23日の午前5時30分ごろ、台風21号によって高麗川の水位がもっとも上昇したときの様子。

2017年の台風21号による高麗川の水位上昇の様子

これを機会に、河川の氾濫や浸水に対しての防災意識が高まった人も多いでしょう。
そこでこの記事では、住宅が浸水する前に、どのような対策を取ればよいのか?自分なりに調べたことをまとめました。ご参考になれば幸いです。
近隣の河川の水位を確認
近隣の河川の水位の状況は、ライブカメラやYahoo!天気・災害よりチェックできます。

出典:Yahoo!天気・災害
上図は、2019年9月9日に接近した台風15号の影響で高麗川の水位が上昇したときの様子です。
以下は、高麗川の現在の水位が分かるサイトです。
- 国土交通省 関東地方整備局 荒川上流河川事務所(ライブカメラ)
- Yahoo!天気・災害
台風が来て水位が上昇したら、こまめにチェックすると良いでしょう。

水害ハザードマップを確認

ハザードマップは坂戸市役所ホームページで確認を
「水害ハザードマップ」で、お住まいの地域が浸水する恐れがあるのかも確認してください。もし近くの河川が氾濫した場合、どの程度浸水するか?どこに逃げれば安全か?を確認できます。
坂戸市の水害ハザードマップによると、川の近くの住宅は1階の天井まで水浸しになるようです。水害の状況によっては、2階まで浸水します。
ハザードマップは、坂戸市役所のホームページですぐに確認ができます。
河川氾濫情報の種類を確認

出典:気象庁
実際に河川が氾濫しそうになると、「氾濫注意報」や「避難勧告」などが発令されます。
- 氾濫発生情報:警戒レベル5相当
- 氾濫危険情報:警戒レベル4相当
- 氾濫警戒情報:警戒レベル3相当
- 氾濫注意情報:警戒レベル2相当
氾濫危険情報(警戒レベル4相当)が発令されたら、いつ氾濫してもおかしくない状態です。ハザードマップを確認し、避難をしてください。
住宅の浸水対策

土のうで浸水を防ぐ
住宅が浸水する恐れのある場合、次のような対策をとります。
- 戸締り(シャッターや雨戸を閉める)
- 土嚢(どのう)の活用
- 家財を高所へ移動
- 自宅の2階など高所に避難
浸水を少しでも防ぐためには、雨戸や窓をしっかり閉めておくこと。それでも水は入ってくるので、土のうや止水板を活用します。
とは言え、土のうなんて一般家庭にはありません。土のうは市で貸してくれますので、防災課に聞きましょう。ちなみに、土のうはゴミ袋に水を入れた「水のう」で代用できます。
また、住宅の1階に置いてある家財は、浸水の被害に遭う可能性があります。2階などの高所に避難させておきましょう。
避難時の持ち物を準備
浸水した場合、避難所で一時的に生活をします。避難所には最低限の備えはありますが、それだけでは足りないことも。持ち物を整えておきましょう。
- 非常食
- 水
- 着替え
- タオル
- 常備薬
- 貴重品(通帳など全部)
- モバイルバッテリー
- 簡易テント(プライベート確保のため)
- 懐中電灯
避難時の荷物は必要最低限に。
まとめ
台風が接近したり大雨が降ると河川の水位が上昇します。ライブカメラやYahoo!天気・災害の水位情報、市の防災情報をこまめにチェックしましょう。
また、水害ハザードマップでどこに避難すべきか?も知っておく必要があります。
取り返しのつかないことが起きる前に、しっかり備えておきましょう。